【社長コラム】全国大会を終えて他

公開日:2018年06月13日

2018全国大会

2018年6月12日、13日とイエステーション全国大会が行われました。その前日には当社北章宅建株式会社のベンチマークが行われました。

2018年6月12日から2018年6月13日にかけてイエステーションの全国大会が行われました

坂本周平

2018年6月12日から2018年6月13日にかけてイエステーションの全国大会が札幌にて開催されました。全国の加盟店代表者、社員さんが集まり翌日の分科会を含めて学びと交流を深めました。例年通り1日目は歴史への理解と、全国の仲間の人との懇親を深め、翌日に実践的な勉強会という流れになります。

 

2018年にイエステーション本部代表の藤本社長がFCを立ち上げて10数年の時を経て退任されるという事で、発祥の地として札幌が選ばれたそうです。本部代表の退任挨拶と基調講演を一通り聞き、やはり年齢も経験も積まれてきた方には何かしらの哲学があるのだなと感じました。私も僭越ながら北海道支部の支部長を仰せつかっていますが、開催地の支部長としてはあまり協力も出来なかったかなと思います。

 

私は人前であいさつするのが苦手でして、人を押しのけて前へ前へという事もあまり出来ないがため、そして地元のお客様へ使う時間、社内へ使う時間を考えると、公的な役職はお誘いはあるにしても出来る限りお断りして来ました。一応本部運営会議内で研究目的のプロジェクトを一つ任されていますので、実践の部分で全体へのお役に立てればなと考えています。

全国大会の前日の北章宅建ベンチマークについて

当社はお店自体は何の変哲もなく、むしろ備品関係も節約し質素にしている位なので、表面を見ただけでは何の驚きも無いどころか「本当に営業出来ているの?」というような状況だと思います。恐らく今回のベンチマークで来社された中部支部の方もその様な印象を持たれたと思いますが、そう思って頂ければ頂けるほど私としては成功だなと考えています。

 

我々不動産流通業は既に出来上がっている不動産という商品を流通させる業態です。この業態を本業にする状況において、立派な店舗はお客様満足の主要な要因になりえず(付随要因ではあると思います)、店舗コストが上昇し、損益分岐点が上昇します。

 

その結果、1、社員教育に回せる予算の削減、2、立派な店舗を維持する高コストを賄える商圏でしか営業が出来ない(多店化が難しい)、3、社有物件の再販時にコストが転嫁され、割高な商品を提供しないといけない、4、給与、賞与等が高コストにより相対的に支払いにくくなる。といった弊害が発生します。きちんと清掃をする、応接がある、音楽がかかっている、駐車場がある、看板がある、出来る限り店舗内外を明るくする、接客対応を向上させる等のお客様が来店されるハードルは出来る限り低くしながら、本当に必要な所にはしっかり経営資源を投入するという事を常に考えています。別のコラムでもいずれ記載しようと考えていますが、不動産売買営業にとって一番の必要な能力は、営業力、トーク、応酬話法といったその場限りの売る力以上に、トラブルを起こさず安心安全に取引を進められる知識と、調整力、そしてそれを感じてもらえる感じの良さ、この3点の力こそが本質的には重要であると考えています。その本質をきちんと社内に落とし込むために当社として努力している事を中心に3時間ほど説明をさせて頂きました。

今後も当社独自の価値を提供できる場所へ歩みを止めず進みます

私が学んでいる経営の先生と話している中で、「大手には市場規模が足りない、小さくて参入できない市場で、中小同業者は面倒(ひと手間かかって)そうで取り組めない、取り組もうとも思えない、そしてお客様自身も気付いていない領域で、でも確実に潜在ニーズ、ウォンツが存在する」そういった市場で、きちんとお役に立ちたいお客様を一人一人のレベルまでイメージして実際に取り組めば、小回りの利く中小企業だからこその独自の存在価値が出来ると思いますよとアドバイスされました。

 

ここへの思いは、下記の当社が選ばれる理由にも記載しています。

http://www.yoi-fudousan.co.jp/reasons/

 

私自身、父母が不動産を購入する機会を中々持てない中で、この仕事をしてから購入するお手伝い(金銭面では一切の援助をおこなっていません。あくまでも手段の提供を行っています)を行ったことを考えると、潜在的に自宅を欲しいし、持てる能力もあるけど、不動産会社への不安感で歩みを進められていない方もいらっしゃると感じています。

不動産売却も同様に、流通の手段が無い事による(不動産会社過疎と呼ばれる地域もあります)現金化、資産整理に困られていた所有者の方もいらっしゃいますし(実際に当社の支店出店後に、ご相談をする中で、今まで不動産会社が少ない、無かった事による弊害も耳にしました)。

立派なお店も決して否定はしませんし、そういった環境を求めている人がいらっしゃる以上、それも素晴らしい事だと思いますが、そこで対応できないニーズも世の中には必ずあります。必要とされる企業の本質部分の実力、個人それぞれの能力向上を図る事により、当社にしか出来ない世の中へのお役立ち、価値の提供を継続的に行っていきたいと、今回の全国大会を終えて考えるに思いました。

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